藤井風J-WAVEでYaffleとアルバムLASA解説<前半>

2022年5月1日22時～、FMラジオ「J-WAVE SELECTION BEHIND ALL THE MUSIC」に、藤井風さんとサウンドプロデューサー Yaffleさんが二人で登場。
藤井風さんの2ndアルバム「LOVE ALL SERVE ALL」に収録されている全11曲について解説しました。

各楽曲の制作過程や、サウンドやアレンジのこだわりなどを、アルバムの収録曲順に1曲ずつ語っています。

今回は「藤井風J-WAVEでYaffleとアルバムLASA解説<前半>」と題しまして、ラジオ番組前半に語られた内容についてご紹介します。

なお、極力ニュアンスに忠実にと心がけて記載しましたが、ラジオでの発言を一字一句そのまま書き起こしたものではなく、意訳解釈して記している所や省略箇所もありますので、予めどうぞご了承下さいませ。

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藤井風ＦMラジオ｢J-WAVE SELECTION｣冒頭のトーク
藤井風×Yaffle解説　1曲目「きらり」について
藤井風×Yaffle解説　2曲目「まつり」について
藤井風×Yaffle解説　3曲目「へでもねーよ(LASA EDIT)」について
藤井風×Yaffle解説　4曲目「やば。」について
藤井風×Yaffle解説　5曲目「燃えよ」について
まとめ

藤井風ＦMラジオ｢J-WAVE SELECTION｣冒頭のトーク

【藤井風×Yaffleの特番は今夜22時！】

5/1 22時～
『J-WAVE SELECTION BEHIND ALL THE MUSIC ～藤井風×Yaffle～』

『LOVE ALL SERVE ALL』全楽曲を二人が紐解く特別番組。アルバムへの想いや制作過程、サウンドやアレンジのこだわりをトーク。

🎧https://t.co/SgvTHMmcxj #jwave #藤井風 pic.twitter.com/uR9tQ4jqWY
— J-WAVE 81.3FM (@jwave813fm) May 1, 2022

藤井風さん第一声目は「Hello,This is Fujii Kaze.」と英語での登場。

前回の登場は、2020年10月ファーストアルバム「HELP EVER HURT NEVER」の時であったこと、
今回は、セカンドアルバム「LOVE ALL SERVE ALL」について、楽曲を手掛けたYaffleさんとともに、全曲の裏話について語られる旨の説明がされました。

そして、早速「相方に登場してもらいましょう。サウンドプロデューサーのYaffleさんです」と、かしこまった状況に風さんが吹き出しながらの紹介があり、Yaffleさんの登場。

Yaffleさんは今回はゆっくり話そうと、YouTubeで「早口をなおす方法」等の動画をたくさん見て、ラジオでちゃんと伝わるようにと準備をしてきたのだそう。
藤井風さんもこんなにゆっくり話すYaffleさんは初めてで、貴重なラジオになると驚いていました。

「アルバム制作はいつからスタートしましたか？」
風さん：「ファーストアルバムリリースしたすぐ後。結構、間髪入れずにやっていった」
Yaffleさん：「ファーストと違うのは、セカンドアルバムまるっとやりますみたいな、初めから一応最終的に見込んでやっていった」

Yaffleさん：「タイトルはずっと考えていたのか？」
風さん：「「LOVE ALL SERVE ALL」はファーストアルバムに「HELP EVER HURT NEVER」とつけた手前、次はこれをつけんといかんじゃろみたいな言葉なんですよ。もう対になっている、セットみたいな言葉なんですよ。対になるアルバムになれば良いな～とは思ってましたよ」

Yaffleさん：「結構早い段階でセカンドはもうちょっと陽に向かったと言うか、アゲアゲな感じにしたいと言っていたよね。それは対って意味で？それとも心境の変化？」

風さん：「でも対って言うのがあったのかもね。ファーストが思ったよりシリアスな伝わり方をしたと言うか」

Yaffleさん：「そう言うパターン多くない？思ったよりシリアスにとらえられるみたいな話多いよね」

風さん：「しょっちゅうしてますよね、その話」

Yaffleさん：「本当はもっとふざけた人なのに」

風さん：「めっちゃふざけてるのに。なかなか分かってくれないっすよ。だからわかりやすく明るくしたいっていう、それは意識してましたね。陽キャ（ラ）なアルバムと言うか」

と言うトークの後、いよいよ一曲づつの解説に。。。

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藤井風×Yaffle解説　1曲目「きらり」について

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この曲は、書く前からホンダの車の話があった。
「Good Grooveな曲を」と言うお題があって、ちょうど軽やかな曲が作りたいなと思っていた時だった。

2020年の年末で、「へでもねーよ」「青春病」の1個後のタームで、「旅路」と同時進行だった。
「旅路」は難産だったから、「きらり」はすっと出てきて、きらりの方が早く形になり、追い越しっちゃった。

Yaffleさん：「リリース後の配信で、『仕上がりが、想像と違うものが上がって来た』みたいな話をしていたけど、逆に俺はデモを聞いた時に、想像の中の藤井風がこうして欲しいと言っていると幻聴を聞きながら作った。だから、幻聴の中の藤井風の言ってることと、実際の風ちゃんが言ってることが違うから、それは面白いなと思っていて」

風さん：「すごいっすね。それ嬉しいっす、逆に。こう言う解釈をしてくれて。それは嬉しいっすね」

Yaffleさん：「はじめはもうちょっと違う感じだったの？」

風さん：「最初はもうちょっと、それこそあれよ、t.A.T.uの曲とか言っていて」

Yaffleさん：「ハードコアな感じ？」

風さん：「そう、二人が荒れ狂う波にもまれても突き進んでいくんだ！みたいな、ちょっとそう言うニュアンスもあるんかなみたいな」

風さん：「だから、この曲はこんな軽やかだったんだって、このアレンジで知らされたって感じっすかね」

この曲は、唯一コードをいじった曲。（2番のさびの頭部分）
風さん：「コードを変えるなんて！」
「大丈夫かな？めちゃくちゃ怒られないかな？」と思いながらYaffleさんは提出したそう。

風さん：「そこもビックリポイントですね！まさかって言う。びっくりしたよ、あそこ」

「Yaffleさんが聞いた幻聴に助けられた曲と言うことになりました」と風さんがこの曲のコーナーを締めようとすると「想像の中の藤井風ね」と訂正するYaffleさんでした。

藤井風×Yaffle解説　2曲目「まつり」について

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お気に入りの曲で、アルバム最後に作った曲。

Yaffleさん：「この曲はどういう心境でお作りになられたんでしょうか？」

風さん：「アルバムが完成するから、お祝いの曲を作りたいと思ったんですよね。LOVE ALL SERVE ALLの最後のピースをこの曲で全部きっちりはめたるみたいな。LOVE ALL SERVE ALLの精神みたいなものをこの曲に余すことなくこめたろうと」

この曲は基本チューニングが低い、そこに尽きる！
普通のピアノの音程が低い。４３２Ｈｚの音の高さにしている。

Yaffleさん：「なんでそんなことしたんですか？」
風さん：「気持ち良いと言うか、癒される感じがしたんですよね。こんな高さの曲はないからちょっと挑戦って言う面白さもあり、遊び心もありつつ」

響きの面白さに合わせて、他の楽器も調整して作った。

「Yaffleさん的にデモをどんな風においしく調理するのか悩んだりしますか？」
Yaffleさん：「はい、悩みます。このお祭り感だよね」

風さん：「こうして下さいと言うリファレンスは出していない」

Yaffleさん：「邦楽使うと邦楽の吸引力で祭りとかTOO MUCHになっちゃうと言うか、日本感が。
自分の中でのストレートな日本感じゃなく、強調し過ぎちゃう。だから歌詞と篠笛だけが和風」

Yaffleさん：「この和の感じは風ちゃんの中にあるの？」

風さん：「一応あったと思うけど、同じで、やっぱり和だけに振りたくは全然なくて、だからドンピシャなアレンジが来て下さった。ちょっとヒップホップっぽさもあり。わしは和とヒップホップの融合みたいなおもろい曲になればいいなと言う期待も込めてやったんですけど」

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藤井風×Yaffle解説　3曲目「へでもねーよ(LASA EDIT)」について

藤井風×Yaffle ラジオ
今夜10時です👂👂ドキドキ^_^https://t.co/aX3NwAXvab https://t.co/fL9ZVNDM4L
— 藤井風 (@FujiiKaze) May 1, 2022

「へでもねーよ」違うアレンジにしたいと言うのは、終盤の決断だった。

風さん：「色彩豊かなアルバムになりそうだったから、もうちょっとハーモニー、音の響きを色彩豊かにしても良いんじゃないかと言うイメージが頭の中にありまして。2020年12月に出した曲だから、さすがにアルバムの中で浮いちゃったらどうしようかと言う心配もあったんですよね。まずコード進行変えたいと言ったんですよね。

Yaffleさん：「ピアノ弾きなおして、三味線のサンプリングを入れて、リミックスまでいかないけど・・そんな感じだったよね」

Yaffleさん：「原曲のシングルバージョンを書いたときはどういう状況？」

風さん：「しょうもないことに多分怒っていたんですよ、思い出せんようなしょーもないこと。この曲を書き終わったときにはその怒りは収まっているみたいな。その頃の気持ちもますます薄れていき、怒りみたいなものも・・・」「人間的な成長をも感じて頂ければ」

Yaffleさん：「USヒップホップのサンプリングで和楽器使われているのがかっこいいなって思っていて、自分ではどうしようってなって。どうせ東京にいるんだから邦楽の人近いんだから、本物行った方が絶対良いだろうって」

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藤井風×Yaffle解説　4曲目「やば。」について

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これは「なんなん」「もうええわ」口癖シリーズの一曲で、「やば」と言う曲が作りたくて作った。タイトルが先。
「やば」っていう曲、みんなこんなに「やば」って言ってるのに、曲を作らんのんじゃろうのだろうって思っていた。

Yaffleさん

風ちゃんのは「やば。」ってさ、なんかほんと「。」って感じだよね

風さん

あ、嬉しいっす。やばみたいな・・・

Yaffleさん

俺とか「やばっ」って小さい「っ」が入っちゃうもん。

風さん

小っちゃい「つ」確かに！

Yaffleさん

風ちゃん「やば。」ってよく言う時、「やば」止まるよね。

風さん：「これ、わしはノスタルジックな80’S、90’Sみたいなイメージがアレンジの方向性として自分の中ではあった。それはどういう風に感じましたか？」

Yaffleさん：「冒頭のピアノのイントロとかそれは感じてて、だから最終的にエレピもね、冒頭のピアノも生のピアノじゃなくてザ・バブリーな時代にはやった音。コンテンポラリーゴスペルの感覚。
アレンジはエレピっぽい音、バッキングボーカルのはもりとかの感覚がそれっぽいのと。
ドラマーの上原くんが裏で叩きカッコよかったので、ベースの小林さんもギターの小川翔さんもそれに即興的に合わせて、この曲あの日のあのスタジオでノリを決めていった」

レコーディングで思わぬ方向にいって、しかもそれがカッコよかった曲。
スタジオマジック。珍しい僕の曲では。パッション溢れるアレンジ。

藤井風×Yaffle解説　5曲目「燃えよ」について

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このアルバムの方では一番古い曲で、地元にいる時に作った曲です。
家から近い中学校に行って、「なんか中学生がんばっとんな～。わ～、わしもあ～じゃったがな～」みたいな。
他者に対しての曲。若い時のエネルギーに大いにインスパイアされた。

風さん：「このソロがオルガンになるって誰が思いますか？」
「運動会みたいに熱い曲なのに、ジャジーなオルガンが出てきて、わしはビックリしましたけどね。そこがおもろいなと思った」
「何をやってもちょっとダサくなっちゃうから、ジャジーなオルガン出てきてちょうど良かったんですよね」

Yaffleさん：「人を応援してて、一番盛り上がる所で違う人出てくる感じがなんか違ったんだよね。藤井風が歌ってて、「燃えよ」言ってて、盛り上がってきて、ギターとかサックスとか違う人が出てくるのではなく、自分でそこまで行ったんだから最後まで自分でやれよみたいな。「燃えよ」と言っている本人が最後まで担保すると言う方が曲として流れが美しいと。」
「ライブをやっているイメージを考えたりもする。本人が出来る範囲で、でもピアノソロって感じでもないよなと思って」

風さん：「Yaffleさん家で録音したオルガン、結構これ、キレイにしてもらったんですよね。わしが結構適当に弾いたフレーズを、やっぱりここのフレーズこうしようみたいに試行錯誤してますね」

Yaffleさん：「紅白の時にピアノソロでやったじゃん。あれの時もそれにある程度影響を受けたみたいなプレイにもなってて」

風さん：「ほんとそうっすよ。いや～絶対このフレーズ完コピしてピアノで弾いたろって思いましたよ。このアレンジのテンションがピアノで出せたらすごいなと思って頑張りました」

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まとめ

今回は「藤井風J-WAVEでYaffleとアルバムLASA解説<前半>」と題しまして、2022年5月1日22時～、FMラジオ「J-WAVE SELECTION BEHIND ALL THE MUSIC」にて放送された、藤井風さん×Yaffleさんの「LOVE ALL SERVE ALL」に収録曲解説について、前半の5曲目までをご紹介しました。

お二人のステキな空気感は音声で聞いてこそだと思いますので、radikoでチェックできる方はぜひ直接聞いてみてくださいね。
聴取可能期限：2022年05月03日 10:33までだそうですよ。

今回も最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。